国内旅行業務取扱管理者2016 国内実務-09-2:「JR運賃(乗継割引)」

国内旅行業務取扱管理者2016 国内実務-09-2:「JR運賃(乗継割引)」

国内旅行業務取扱管理者資格講座 2016年度問題の解説【国内実務-JR】

9-(2)<JR(乗継割引)>

 
今回も過去問に従って解説を進めていきます。
それでは、早速見ていきましょう。
 
(2) 乗継割引に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
(注)いずれも最初の列車の乗車日当日に乗り継ぐものとし、途中下車はしないものとする。

ア.「つがる」及び「スーパー北斗」ともに乗継割引が適用される。
大館駅−−<特急つがる>−−新青森駅−−<新幹線はやぶさ>−−新函館北斗駅
−−<特急スーパー北斗>−−洞爺駅
イ.「ときわ」に乗継割引が適用される。
黒部宇奈月温泉駅−−<新幹線はくたか>−−上野駅−−<特急ときわ>−−勝田駅
ウ.「指宿のたまて箱」に乗継割引が適用される。
博多駅−−<新幹線みずほ>−−鹿児島中央駅−−<特急「指宿のたまて箱」>−−指宿駅
エ.「うずしお」に乗継割引が適用される。
名古屋駅−−<新幹線ひかり>−−岡山駅−−<快速列車>−−高松駅−−<特急うずしお>−−徳島駅

 
<解説>
ア.新青森駅・新函館北斗共に、乗継割引の対象になり得る駅ですが、そもそも乗継割引のルールとして「ひとつの新幹線に対して、ひとつの特急のみ割引」というものがあります。今回は「つがる」と「北斗」両方の割引をすると原則のルールに当てはまらなくなります。今回のケースではどちらか一方の料金が高いほうが割引されます。よって、この問題の内容は【誤り】になります。
イ.上野駅は乗継割引の対象外の駅になっています。また、東京・埼玉県内にある新幹線の駅は乗継割引の対象外です。こちらもよく試験に出ますので覚えておいて下さい。上野駅には適用されませんので内容は【誤り】になります。
ウ.九州新幹線については設定がありません。博多以南の九州新幹線の駅(鹿児島中央駅や熊本駅など)は乗継割引の設定がありませんので覚えておいて下さい。内容は【誤り】です。
エ.乗継割引の原則のルールとして「新幹線から在来線に乗り継いで割引を受ける」というものがありますが、今回はその原則に当てはまっていません。が、岡山駅は坂出・高松と同じ駅扱いになりますので、岡山で在来線に乗り換えたとしても、同じ駅として考えてそのまま高松でうずしおに乗ったのと同じ事になってしまうのです。ということで、こちらは「うずしお」に割引が適用されますので、内容は【正しい】と言えるでしょう。
以上のことから、今回の正解は【エ】となります。
 
 

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