国内旅行業務取扱管理者2015 国内実務-10-5:「 JR運賃計算(特急料金)」

国内旅行業務取扱管理者2015 国内実務-10-5:「 JR運賃計算(特急料金)」

国内旅行業務取扱管理者資格講座 2015年度問題の解説【国内実務-JR】

10-(5)< JR運賃計算(特急料金)>

今回も過去問に従って解説を進めていきます。
それでは、早速見ていきましょう。

問題
旅客鉄道会社(JR)に関する以下の各設問について、それぞれ選択肢の中から答を1つ選びなさい。

(5) 大人1人が、次の行程を新幹線の改札口を出ないで乗り継ぐ場合のグリーン料金及び特急料金について、資料に基づき、以下の各設問に該当する答を、選択肢の中からそれぞれ1つ選びなさい。
(注) グリーン車は、いずれの列車ともグランクラスを利用しないものとする。

(1) グリーン料金の合計額について、正しいものはどれか。
(ア)
上毛高原駅~大宮駅、営業キロ121.3キロ・・・2,060円
大宮駅~仙台駅、営業キロ321.5キロ・・・4,110円
仙台駅~一ノ関駅、営業キロ93.3キロ・・・1,030円
2,060円+4,110円+1,030円= 7,200円
(イ)
上毛高原駅~大宮駅、営業キロ121.3キロ・・・2,060円
大宮駅~仙台駅〜一ノ関駅を通算し営業キロ414.8キロ・・・4,110円
2,060円+4,110円= 6,170円
(ウ)
上毛高原駅~大宮駅~仙台駅を通算し営業キロ442.8キロ・・・4,110円
仙台駅~一ノ関駅、営業キロ93.3キロ・・・1,030円
4,110円+1,030円= 5,140円
(エ)
上毛高原駅~大宮駅~仙台駅~一ノ関駅を通算し営業キロ536.1キロ・・・4,110円
4,110円

<解説>
まずは特急料金表を見て、それぞれの新幹線を区別していくところから始めましょう。
上毛高原から大宮、大宮から一関、これを考えていきますと、大宮までは上越新幹線、大宮~一関は東北新幹線になります。
この中で上越新幹線の上毛高原~大宮、東北新幹線の大宮~一関で分けて計算してあるのはイですから、今回の正解は【イ】ということになります。
 

(2) 特急料金の合計額について、正しいものはどれか。
(ア)
上毛高原駅~大宮駅~仙台駅~一ノ関駅
3,110円+5,050円+2,360円−520円= 10,000円
(イ)
上毛高原駅~大宮駅3,110円−520円=2,590円
大宮駅~仙台駅5,050円−520円=4,530円
仙台駅~一ノ関駅2,360円−520円=1,840円
2,590円+4,530円+1,840円= 8,960円
(ウ)
上毛高原駅~大宮駅3,110円−520円=2,590円
大宮駅~仙台駅~一ノ関駅5,680円−520円=5,160円
2,590円+5,160円= 7,750円
(エ)
上毛高原駅~大宮駅3,110円−520円=2,590円
大宮駅~仙台駅~一ノ関駅5,270円+(5,050円−4,740円)−520円=5,060円
2,590円+5,060円= 7,650円

<解説>
(1)と同じ考え方で結構です。
アはすべての区間を通しで考えているので、まず選択肢から外して下さい。
イは全ての区間を別で考えていますので、こちらも違うといえます。
そしてウとエで何が違うのか?大宮~一関間の料金です。ウは全線はやぶさの料金なのに対して、エはやまびこの料金に「はやぶさ」の大宮~仙台間の料金を加えています。
こうした、安い料金の新幹線と高い料金のそれの組み合わせの場合は、いったん全線「安い料金の新幹線」の値段で計算してから、高い料金の区間の料金を加える方法をとります。
こうした考え方が適用されますので、今回の正解は【エ】ということになりますね。

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