『GARDENZ パーフェクト解説集』ブログバージョン
国内旅行業務取扱管理者資格講座 2016年度問題の解説
今回は「登録の取り消し」に関する出題です。
「禁止行為」の問題が21番で出題されましたが、実際に禁止行為を行うことによって国からの処分が下ってしまいます。
今回はそれらに触れながら、登録の取り消しと罰則について解説していきます。
いつものように問題と解説、そして最後に回答を書いていますので参考にして下さい。
<問題23>登録の取消し等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
ア.登録行政庁は、登録当時、旅行業者等が営業所ごとに法第11条の2の規定による旅行業務取扱管理者を確実に選任すると認められない者に該当していたことが判明したときは、登録を取り消すことができる。
イ.登録行政庁は、旅行業者が不正の手段により変更登録を受けたときは、登録を取り消すことができる。
ウ.登録行政庁は、旅行業者等が登録を受けてから14日以内に事業を開始しなかったときは、登録を取り消すことができる。
エ.登録行政庁は、旅行業者等が法人であって、登録当時、その役員のうちに登録の申請前5年以内に旅行業務に関し不正な行為をした者があるものに該当していたことが判明したときは、登録を取り消すことができる。
<解説>
「禁止行為」の問題が21番で出題されましたが、実際に禁止行為を行うことによって国からの処分が下ってしまいます。種類としては、「業務改善命令」「業務停止」「登録の取り消し」がありますが、今回は登録の取り消しについて説明します。
停止または取り消しにあたるものとしては、「禁止行為に違反した場合」「登録の拒否事由に該当する場合」「不正の手段で登録(新規・更新・変更登録)を行った場合」等があります。また、登録を受けてから1年以内に事業を開始せず、引き続き1年以上事業を行っていない場合も取消の事由に当たる場合があります。
それでは問題を見てみます。
ア.「旅行業務取扱管理者を確実に選任すると認められない者」→登録の拒否事由にあたります。
イ.「不正の手段により変更登録を受けたとき」→不正の手段での変更登録は取消の事由に当たります。
ウ.「登録を受けてから14日以内に事業を開始しなかったとき」→1年以内です。
エ.「登録の申請前5年以内に旅行業務に関し不正な行為をした者があるものに該当」→登録の拒否事由にあたります。
という観点から問題を見ていきますと、正しい選択肢は(ウ)になります。