国内旅行業務取扱管理者2015 国内実務-10-1:「JR旅客営業規則」

国内旅行業務取扱管理者2015 国内実務-10-1:「JR旅客営業規則」

国内旅行業務取扱管理者資格講座 2015年度問題の解説【国内実務-JR】

10-(1)<JR旅客営業規則>

今回も過去問に従って解説を進めていきます。
それでは、早速見ていきます。

問題
10. 旅客鉄道会社(JR)に関する以下の各設問について、それぞれ選択肢の中から答を1つ選びなさい。

(1) 旅客営業規則に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

ア.学生が東北新幹線の東京駅~新青森駅間(片道の営業キロは713.7キロ)を、往路7月1日、復路7月12日で往復乗車するとき、学生割引と往復割引を重複して適用する。
イ.小学生の学生団体は、指定学校の児童15人以上がその学校の教職員に引率されて旅行する場合に適用され、当該児童の団体旅客運賃は1年を通して大人普通運賃の5割引である。
ウ.指定席特急券を所持する旅客が、旅客の都合により乗り遅れた場合、指定席特急料金の3割に相当する額の手数料を支払うことにより、当日の他の列車の指定席特急券に変更することができる。
エ.大人1人、6歳の小学生1人、幼児3人が共に、普通列車の自由席を利用する場合、大人1枚と小児1枚の乗車券で乗車することができる。

<解説>
ア.ポイントは有効期間と割引です。有効期間は200キロで2日+以降200キロごとに1日増えていきます。片道713キロ≠800キロとしても5日間です。往復だと2倍の10日間になります。復路12日ということは有効期間をオーバーしてしまいますので往復割引が適用されません。誤りです。
イ.「当該児童の団体旅客運賃は1年を通して大人普通運賃の5割引である」→学生団体料金の場合は「小児運賃の3割引き」となります。通常の小児運賃は大人料金の5割引きですが、そこからさらに3割引きが適用されます。
ウ.「当日の他の列車の指定席特急券に変更することができる」→出来ません。指定列車への乗り遅れの場合、当日の後続列車の自由席に限り有効となります(指定席は購入できません)。
エ.幼児料金=大人または小児一人につき2名まで無賃になります。今回は大人一人+小児一人ですから、幼児は合計4名まで無賃扱いが可能となります。こちらが正解です。
今回は正しいものをひとつということで、【エ】が正解となります。

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