国内旅行業務取扱管理者資格講座 2015年度問題の解説【約款 2】
<2:旅行業約款、運送約款及び宿泊約款>
1:標準旅行業約款に関する以下の各設問について、該当する答を、選択肢の中からそれぞれ1つ選びなさい。
(問題 2)募集型企画旅行契約の部「契約の申込み」に関する次の記述から、正しいもののみをすべて選んでいるものはどれか。a. 通信契約の申込みをしようとする旅行者は、申込みをしようとする募集型企画旅行の名称、旅行開始日、会員番号その他の事項を旅行業者に通知しなければならない。 |
<解説>
企画旅行の申し込み方法には、一般的に「対面での契約」と「通信による契約」があります。
原則は旅行会社の営業所での対面での申込み&契約締結ですが、一方で、電話・FAX・インターネットなどの通信手段を使った申込み・契約もあります。
通信契約の条件として、1)電話・FAX・インターネット等、通信手段による申込みであること。2)カード会員規約に従って決済することを旅行者が承諾していること。3)伝票への旅行者の署名無しで旅行代金を決済すること。これら3条件をすべて満たした場合に限り通信契約となります。
◎特別な配慮について
企画旅行の参加に際して「特別な配慮」が必要な旅行者は、申込時に申し出なければなりません。そして旅行業者は「可能な範囲で」対応します。旅行業者がこの対応に際して必要な費用は旅行者の負担になります。
それでは問題を見ていきます。
正しいものを全て選ぶ問題です。
a.通信契約の申し込みについては、クレジットカード会員であることは条件になると先の問題でも出てきましたが、その会員番号の通知が必要になります。 b.申込金は、旅行代金の一部、または取消料や違約料の一部に充当されます。 c.特別な配慮については上記に記載しましたが、旅行業者は「可能な範囲」でこれに応じ、費用はお客様の負担となります。誤りですね。 正しいものを全て、ということで、今回はa,bが正しい選択しでした。正解は【ア】となります。 |