国内旅行業務取扱管理者資格講座 2016年度問題の解説【国内実務-国内観光地理】
5 <国内観光地理>
今回は、世界遺産・国立公園、そしてラムサール条約に関する問題です。
世界遺産やラムサール条約の問題は、毎年のように出題されます。傾向としては、その年に世界遺産登録された場所などが出やすい傾向がありますので、注意して取り組んで下さいね!
問題
5. 日本国内における世界遺産・国立公園・ラムサール条約に関する以下の各設問について、該当する答を、選択肢の中からそれぞれ1つ選びなさい。
(1) 2015年に世界遺産(文化遺産)に登録された「明治日本の産業革命遺産製鉄・製鋼、造船、石炭産業」について、その構成資産として登録されていないものは、次のうちどれか。 ア.高山社跡 イ.旧グラバー住宅 ウ.旧集成館 エ.韮山反射炉 |
<解説>
「明治日本の産業革命遺」に関しては、かなり登録されている県が広いです。ですので、全て覚えなければいけないわけではありませんが、自分が覚えやすいところから覚えていって下さい。
正解はアの高山社跡です。群馬県の高山製糸場に含まれます。
イ.長崎県(グラバー園)
ウ.鹿児島県
エ.静岡県(伊豆)
「明治日本の産業革命遺」は九州地区に多く集積していますが、エは静岡県にあります。
(2) 2000年に世界遺産(文化遺産)に登録され、桜の名所としても知られる沖縄本島の本部半島に位置する北山王の居城跡は、次のうちどれか。 ア.中城城跡 イ.勝連城跡 ウ.座喜味城跡 エ.今帰仁城跡 |
<解説>
沖縄県の世界遺産です。
解答はエの今帰仁城跡ですが、キーワードは本部半島です。
(3) 十和田八幡平国立公園の区域内で八甲田山麓に位置し、総ヒバ造りの大浴場ヒバ千人風呂が有名な温泉は、次のうちどれか。 ア.飯坂温泉 イ.酸ヶ湯温泉 ウ.大鰐温泉 エ.玉川温泉 |
<解説>
解答はイの酸ヶ湯温泉です。
十和田八幡平国立公園は青森県にありますが、ヒバ仙人風呂と言えば酸ヶ湯温泉と決まっています。十和田八幡平国立公園と八甲田山・酸ヶ湯温泉はセットで覚えて下さい。
ア.福島県
イ.青森県
ウ.秋田県
(4) 2005年にラムサール条約の条約湿地に登録された尾瀬が位置する県境地について、その所在する県として正しいもののみをすべて選んでいるものは、次のうちどれか。 <県> a.群馬県 b.福島県 c.新潟県 d.長野県 ア.a,b イ.b,c ウ.a,b,c エ.a,c,d |
<解説>
尾瀬がどこの県に含まれるのか?を問われています。
解答はウになります。尾瀬は「群馬県・福島県・新潟県」に含まれ、長野県には含まれませんので注意して下さい。
(5) 国立公園に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 ア.「支笏洞爺国立公園」は、火山地形からq生きた火山の博物館rとも呼ばれ、羊蹄山、有珠山などの山々や定山渓、登別などの温泉観光地が点在する。 イ.「南アルプス国立公園」は、山梨、長野、静岡の県にまたがる山岳公園で、日本で第位の高さを誇る北岳はこれに含まれる。 ウ.「伊勢志摩国立公園」は、英虞湾、的矢湾、五ヶ所湾などの奥深い入り江の海岸風景が特徴で、賢島では2016年 月に伊勢志摩サミットが開催された。 エ.「西表石垣国立公園」は、沖縄県に属する島々と周辺海域からなる公園で、西表島の他、竹富島、与論島などがこれに含まれる。 |
<解説>
解答はエ(西表石垣国立公園)です。文中、与論島が出てきますが、与論島は鹿児島県にあります。
ア~ウは全て正しい記述になっています。
その他、勉強の方法として、国立公園をすべて覚えるのは難易度がとても高いので「新設された国立公園から」覚えていく戦略が効率的であり有効です。